「練習しても、どこが悪いのか分からない…」
「スイングは撮影したことがあるんだけど…」
そんな悩みを抱える多くのゴルファーにおすすめなのが、
“スロー再生で自分のスイングを見る”ことです!
スマホ1台あれば、プロや上級者が実践している分析法を誰でも取り入れられます。
本記事では、撮影のポイントからチェックすべき動作、理想との比較方法、
「感覚」ではなく「映像」で自分のスイングを理解することで、
これで次のゴルフが楽しみになりますね。
なぜスイングを“スロー再生で見る”と上達が早いのか

感覚と実際の動きにはズレがある
「今のスイングは完璧だった!」と思って動画を見たら、
そんな経験はありませんか?
実は、ゴルフでは、
自分の感覚と実際の動きが一致しない
ことがほとんどです。
人はスイング中、瞬間的に体を回転させているため、
そのため、
“腕を上げているつもりが体全体が動いている”
“腰を回しているつもりが止まっている”
といった誤差が生まれます。
スロー再生で見ることで、
👉 特に「バックスイングで体が流れる」タイプの人は、
【❸バックスイングの正しいやり方】と合わせて確認すると効果的です。
「見える化」がミス修正の第一歩
スイングをスローで見る最大のメリットは、
「なぜそのミスが出たのか」が目で分かることです!
たとえばスライスなら、
「フェースが開いていたのか」
「アウトサイドから下りていたのか」
が明確になります。
自分の動きを客観的に“見える化”することで、
上達する人ほど「感覚」より「データと映像」を重視しています。
スロー動画は、
見返すだけで成長の方向性が明確になるので、
最初の10秒を撮るだけでも練習効率は大きく変わりますよ!
もしも分析方法が分からなければこちらの記事をご覧ください。
上級者がスロー動画を活用している理由
プロや上級者は、自分のスイングを常に“見て確認”しています。
なぜなら、
感覚は日ごとに変化するから
調子が良い日と悪い日で微妙な違いを分析するために、スロー再生は欠かせません。
たとえばプロは、
インパクトの瞬間の手の位置
体の回転速度のわずかな違い
までチェックしています。
これは感覚では絶対に掴めない領域です。
一般ゴルファーでも、
👉 この意識を持っておくと、【❼ハンドファーストで再現性を高める方法】の理解も格段に深まります。
スイング動画を撮影するときの正しいポイント

スマホで撮るときの角度と距離
スイング分析で最も多い失敗が、撮影角度がズレていることです。
正しい分析をするには、カメラの位置が非常に重要!
おすすめは、
「正面(ターゲット方向)」
「後方(打球線の延長上)」
の2方向から撮ることです。
後方は、
クラブ軌道やフェースの動きを確認しやすい
正面は、
体重移動やハンドファーストのタイミングを見極めやすい
スマホは三脚を使い、グリップ(約1m前後)に固定。
距離は2.5〜3mほど離すと、スイング全体が画面に収まります。
この後方撮影で見える軌道のズレは、
撮影の高さ・位置で見える情報が変わる
カメラの高さが変わると、見える情報もまったく違ってきます。
たとえば、
目線より高い位置から撮ると軌道が実際よりフラットに見え、
逆に低すぎる位置から撮るとアップライトに見えます。
スイングを正確に分析するなら、
毎回同じ角度で定期的に撮ることで、
成長の変化も比較しやすくなります。
もしも気にしていなかったという方は、
照明・背景・撮影環境を整えるコツ
分析の精度を高めるには、
映像を「見やすく」撮る工夫も必要です!
まず、逆光を避けること。
光源が被写体(自分)の背後にあると、シルエットになってフォームが見えにくくなります。
屋外なら太陽を背にせず、光が正面や斜め前から当たる位置に立つのが理想です。
また、背景は単色(芝生や打席のマットなど)にすると動きがはっきり見えます。
👉 動画を何度も見返す際には、
【ゴルフ練習場の効果的な使い方】の記事で紹介した、
スロー再生で確認すべき5つのチェックポイント

テークバック時の体重移動と腕の位置
テークバックで最も多いミスは、
「腕だけで上げて体が止まる」
「体全体が右に流れる」
パターンです。
理想は、腕と体が一体となって右へ“回転”していく動き。
スロー再生では、
バックスイング開始から腰の高さあたりで、
ここができていれば、軸が保たれた回転スイングになっています。
👉 この段階での「スウェー」はすべてのミスの元。
詳しくは【❸バックスイングの正しいやり方】で解説しています。
トップの形とクラブの向き
トップの位置は、スイング全体のバランスを決める最重要ポイントです。
スロー再生で確認したいのは、
シャフトがクロスの位置になっていないか?
始めはこの”一点”のみの意識で良いでしょう。
また、前傾角度がキープできていれば、力みがなくスムーズな回転ができている証拠です。
次のダウンスイングにも大きな影響を与えます。
しっかりとした理論でトップを作りたい!という人は、
ダウンスイングの切り返しと下半身の動き
切り返しは、ドライバーでもアイアンでも“最重要の0.2秒”。
スロー再生で確認すべきは、下半身→上半身→腕の順で動けているかどうか
特に、上記項目でも解説しましが、トップの位置に正しく収まっていることが重要です。
トップ位置が正しい位置に収まっていないと、
映像で腰が先に開くように見える場合は、タイミングのずれです。
インパクト時のフェース角とハンドファースト
スイング全体の目的は「インパクトでフェースをスクエアに戻すこと」
スローで確認すべきは、
手元がボールよりわずかに前に出ているか(ハンドファースト)
フェース面が目標方向を向いているか
ハンドファーストを作るには、体の回転と腕の連動が必須です。
腕だけで合わせようとせず、体全体で押し込むイメージを持つと安定しますが、
👉 【❼ハンドファーストで再現性を高める方法】で理想形を確認しておくと理解が深まります。
フィニッシュのバランスと体の回転
最後に見るべきは、
フィニッシュでバランスが取れているか!
フォローの大きさや形よりも、スイングの流れの中で自然に止まれることが大切です。
スロー再生ではインパクト後に、
を確認します!
体が突っ込んでいる
後ろ体重で終わっている
そういう場合は、下半身リードが不足しています。
美しいフィニッシュは“結果”ではなく“過程の証拠”。
理想のスイングと比較するコツ|見るべき3つの軸

プロや上級者の「基準」を決めて比較する
スイング動画を分析するとき、
最初にやるべきことは「基準となるスイング」を決めることです!
プロのスイングをただ真似るのではなく、
たとえば、
コンパクトでテンポの良い松山英樹選手型
しなやかな体の使い方をするローリー・マキロイ型
基準を持つだけで分析の方向性が定まります。
そして、
単に「違う」と捉えるのではなく、
「自分には何が足りないか?」という視点で見ましょう。
参考基準を決めたら、
【【ゴルフ上達❼】ハンドファーストで安定したショットを打つ体の使い方】
で形を照らし合わせるのもおすすめです。
自分の“型”を作るための見方
スイングの目的は「プロと同じ形を作ること」ではありません。
自分の体格・柔軟性・筋力に合った“再現できる型”を確立することです!
スロー動画で比較するときは、
そこから「一番安定している時の形」を探すのが第一歩です。
一度、
理想を他人に求めるのではなく、自分の中に見つけていく。
これが、
全てを真似しない|自分の体格・癖を活かす
多くの人が陥る罠は、
「完璧な形を追いすぎること」
プロのようなトップポジションを作っても、体の柔軟性や関節の可動域が違えば、逆にミスが増えます。
大切なのは、“結果が安定しているフォーム”を優先すること!
例えば、
少しフラットでも軌道が安定していれば、それはその人にとっての正解です。
スロー再生では、
フォームは真似るものではなく、作り込むもの。
真剣に「本当のゴルフスイング」を学びたい!という人は、
【本当のゴルフスイングとは?】の記事をご覧ください。
スロー分析から上達へつなげる実践ステップ

気づいた点を“1つずつ”改善する
スロー動画で自分のスイングを見ると、修正したい箇所がたくさん出てきます。
しかし、
一度にすべて直そうとすると動きがバラバラになり、結果的に崩れます!
上達のコツは「1回の練習で1点だけ意識する」こと。
たとえば、
「テークバックで右足の内側を感じる」
「切り返しで腰を先に動かす」
といった小さなテーマを設定しましょう。
1つを習慣化してから次へ進むと、修正が定着しやすくなります。
焦らず、1つの改善ができるごとに動画で再確認することで、
チェック→練習→再撮影のサイクルを作る
スイング分析を最大限活かすには、
「チェック→練習→再撮影」のループを作ることです!
撮るだけで満足してしまう人も多いですが、
改善の効果を確かめなければ意味がありません。
前回と今回の映像を見比べて、動きがどう変化しているかを確認します。
進歩が小さくても、継続すれば確実にスイングが整います。
自分の体が正しい動きを覚えるプロセスを、
動画がしっかりサポートしてくれますよ!
やっぱり自分では分析できない、、、という人は、
動画を保存して“成長の履歴”を残す
多くの人は、古い動画をすぐに消してしまいます。
でも、
上達の実感を得るには「過去との比較」が最も効果的です!
1か月前、3か月前、半年前の自分と現在のスイングを並べてみると、成長の変化が一目で分かります。
さらに、
動画をクラウドやスマホフォルダで整理しておくと、レッスンを受ける際の資料にもなります。
改善点だけでなく「できるようになったこと」も確認することで、
モチベーションが長続きします。
本当のところ、
僕たちプロがやっている「ゴルフのスイング」と、多くのアマチュアがやっている「振り回すスイング」では、そもそものスイングの本質が全く違うんです。ということは、あこがれのプロのスイングを真似ても、似ても似つかぬスイングになる、ということです。
真剣に「本当のゴルフスイング」を学びたい!という人は、
【本当のゴルフスイングとは?】の記事をご覧ください。
まとめ|“見るだけ練習”を習慣にすると上達が加速する

スロー動画でスイングを「見る」ことは、ただの確認作業ではありません。
それは、
自分の動きを“事実として理解する”最強の練習法です!
練習場で打つだけでは気づけない細部のズレを、映像が教えてくれます。
そして、
スイングが安定していきます。
大切なのは、結果ではなく「再現できる動き」を作る意識。
とはいえ、自分のスイングが本当に正しいのか?
そろそろ自分のスイングを構築したい!という人は下記記事をご覧ください。

次回は、いよいよその再現性を支えるテーマ──
👉 【ゴルフ上達❾】下半身リードで方向性が安定する理由
「体の使い方」で弾道が変わる、そのメカニズムを徹底解説します。


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